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塩味クリニック2015/09/09
１２月の日記
１２月３１日(木)いよいよ今年も大晦日が来ました。
今年はコロナ禍で人類にとっても日本にとっても大変な年でした。
今年の初めの頃からなんだか中国武漢で変なウイルスが流行っているみたいだという話が伝わってきてあれよあれよという間に世界中で感染が広がりました。
この病気はその発生地の名をとって武漢肺炎と呼ばれています。
世界各国は自国内に感染が広がらないように入国制限をかけました。
この時点で日本国内にも入国制限をかけるべきだという声がネットを通じて広がっていました。
特に二月上旬の中国の春節によって多くの中国人が入国してくることが予想されます。
そのため日本国内に武漢肺炎が広がってしまうと怖れられました。
しかし時の日本政府はインバウンドの魅力に負けて中国人の観光客を歓迎する総理大臣のコメントを出す始末でした。
時を同じくして横浜港でのダイアモンドプリンセスの武漢肺炎の集団発生の事案が起こりました。
衛生当局はよく頑張りましたが不手際もあったようでここぞとばかりに批判に熱中する手合いも多かったです。
２０年近く前のSARS騒ぎのときに周辺国に流行があったものの日本には流行がありませんでした。
そのため政治も行政もSARSに対する警戒心は醸成されず備えをしないまま時がたちました。
今回はその同系のウイルスの新型コロナウイルスの発生であったので日本以外の国では早い時期から比較的多くの新型コロナウイルスの対するPCR検査をすることができました。
日本では試薬や設備、技術者の手当が間に合わなくてごく少数の検査しかできない状態がしばらく続きました。
感染症は初動の押さえ込みが重要ですのでこの点でも日本は失敗したと言えます。
数ヶ月を経てようやく日本でも必要にして十分な検査件数も確保できています。
しかしなぜか日本は欧米諸国に比べて感染者数も死亡者数も多くありません。
総じて東南アジア、アフリカにおいて感染者数は多くありません。
人種が感染に関係するのかは未だ謎です。
ところでPCR検査の陽性を判断するためにその感度を左右するCt値というものがあります。
PCR検査はわずかなウイルスのかけらを増殖させて当該ウイルスの有無を調べるものです。
Ct値はその増殖回数の指標です。
この数字が大きいと感染性のない人も陽性になってしまうので注意が必要です。
適正値は３０−３５位という話です。
台湾 ３５未満、中国 ３７−４０で再検査、米国 ４０、日本 ４０位で検査をしているそうです。
日本の基準では実際に危険な感染力を持っていない人も陽性にしてしまっている訳なんですね。
病気とは言えないレベルの人も過剰にカウントしてしまっているわけですね。
日本では武漢肺炎を指定感染症にしてしまったので感染性のないPCR検査陽性の人でも隔離の対象なのですね。
医療崩壊の遠因です。
感染が拡大するのを防ぐための検査として行っているのにこれでは感染対策の妨げになります。
すぐにでもCt値を３５程度に引き下げるべきです。
さて日本も冬を迎え気温の低下と乾燥に悩まされる季節となりました。
寒さと乾燥の条件下ではインフルエンザや普通の風邪(多くはコロナウイルス)が流行します。
例年ならば１２月にはインフルエンザの小流行が見られる季節です。
ところが今年は未だインフルエンザの流行が見られません。
やはり例年と違ってみんながマスクと手洗いの習慣を身につけたのが大きな理由なのだと思います。
南半球のオーストラリアでも今年は７月８月の寒い時期にもインフルエンザが流行らなかったと聞きます。
これもマスクと手洗いの効果ですね。
きっと日本でもこの冬はインフルエンザは流行らないものと思います。
でも最近の第三波と呼ばれる武漢肺炎増加の現象はやっぱり換気と乾燥かもしれません。
武漢肺炎は流行り始めてまだ一年たっていません。
寒さや乾燥がどういう風に影響するのかの観察が十分ではないのですね。
加えてGOTO TRAVELや外国人入国制限緩和策などの施策の影響も考えられます。
GO TOは７月下旬から、外国人受け入れ拒否は１０月初めと１１月初めに段階的に解除されています。
これによりますと第三波が起きた主な原因はGO TOトラベルではなくて
11月頭からの外国人入国拒否解除によるのではないかと考えられるというのです。
これを受けて政府は１２月２８日から来年１月末まで原則として全ての外国人の入国を禁止しました。
しかし中国や韓国をはじめとする１１カ国のビジネスや長期滞在の人の入国は許可しています。
おまけに出発前にPCR検査の陰性証明があれば１４日間の隔離もいらないというザルっぷりです。
これでは武漢肺炎いらっしゃいですね。
さらにこの入国禁止措置は中国の春節を迎える前に終わってしまうんですよ！
今中国はふたたび武漢肺炎の大流行が起きていると聞きます。
たとえビジネスでも大量の外国人が日本に流入するのは大変危険です。
とりあえずは３月頃までは外交官以外のすべての外国人の入国を止めてほしいものだと思います。
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１２月２０日(日)
今年もいよいよ押し詰まって参りました。
例年ならば年末の休みを利用しての旅行の計画などたてて、早く来い来い冬休み〜♪
と言う時期なんですけれども
今年はちょっと事情が違います。
武漢肺炎のいわゆる第三波が襲いかかってきているわけでして
我々年寄りは旅行どころか都内町歩きもはばかられる状況なのですね。
この武漢肺炎は新型コロナウイルスというウイルスが原因の感染症ですが
未知のウイルスでもありなぜだか諸外国での流行がものすごくて
特効薬がなくワクチンもなくて対応に苦慮することを踏まえて
指定伝染病という扱いになり新型コロナPCR検査で陽性になった人は
たとえその人が無症状であっても
原則として入院することと定められた訳なんですね。
一見もっともな方針なのですが
入院設備にもマンパワーにも限りが有ります。
普段から病院のベッド数は地域ごとに制限がされておりますので
ほとんど余裕がないのですね。
まして感染症専用病棟など持っている病院はわずかです。
急ごしらえの感染病棟やホテルで代替するなどして
乗り切っているもののあまり余裕はないと聞きます。
生死に関わるような他の重大な疾患(心筋梗塞など)で病院に行っても
軽症の新型コロナウイルス感染者でベッドが一杯で入院できないという
いわゆる医療崩壊が起きてしまうことが懸念されています。
そこで武漢肺炎の指定感染症をインフルエンザと同等の五類感染症にすれば
無症状の人を自宅療養にできて入院が必要な重症の人だけに注力できるという意見があります。
そうすることによって他の疾患も治療できて医療崩壊が防げるというわけですね。
ところが政府はこのほど来たる1月31日に期限を迎える
新型コロナウイルスの指定感染症の期限を一年延期することを決めました。
なんと言うことでしょう。
政府は医療崩壊を危惧していないように見えます。
政府にはできるだけ早く指定感染症についての再検討をお願いしたいと思います。
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１２月１９日(土)
武漢肺炎は新型ウイルスPCR検査の陽性者の数を見る限り第三波に入ったようにお見受けします。
この第三波が起きた理由についてはGO TOトラベル、GO TOイートなどの
施策が引き起こしたとする論調が多いようです。
でも第三波が起きている理由は他にもいろいろ考えられます。
ネットで興味深いグラフを見ました。
４月頃の第一波、７〜８月の第二波、１１月からの第三波が観察されます。
GO TOは７月下旬から、外国人受け入れ拒否は１０月初めと１１月初めに段階的に解除されています。
これによりますと第三波が起きた主な原因はGO TOトラベルではなくて
11月頭からの外国人入国拒否解除によるのではないかと考えられるというのです。
外国人入国拒否解除と言ってもすべての外国人を対象としているわけではなくて
中国、韓国、オーストラリア、シンガポール、タイ、台湾、ニュージーランド、ブルネイ、ベトナム
の9カ国の人で観光客の入国は認めないが仕事での入国は自由のようです。
第三波の出現と関連が深いように見えますね。
政府は第三波の出現に伴ってGO TOトラベルの停止を決めましたが
外国人の入国をこそ止めるべきではないかと考えます。
第三波が落ち着いたらまた検討するのが良いと思いますですね。
ところで新型コロナウイルスのPCR検査陽性者の国籍別の内訳は発表されていません。
入国拒否解除に連動してPCR陽性者が増えているような現状を見たら
PCR陽性者の国籍別内訳を是非公開するべきではないかと思います。
そうでなければ入国拒否解除の影響がどの程度関係しているのかの判断がしにくいわけです。
政府はこれをなぜ公開しないかは謎です。
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