７月の日記

バガボンド読了しました。
僕の読書タイムは毎日のお昼休みの食後にリビングのソファに寝転んでの読書です。
休みの日は昼食後にリビングのソファに寝転んでの読書です。
毎日の夕食後もリビングのソファに寝転んでの読書です。

バガボンドは面白くてどんどん読み進んでいたんですけど
半分くらいまで読み進んだところで
武士道シリーズを読んでいた頃のように
読み終わるのが怖くなってしまいました。
これを読み終わったら僕は何を読めばいいのだろうか、
バガボンドがなくて僕の僕のソファライフはどうなってしまうのか、
と言うそこはかとない不安に陥ってしまったのでありました。

でも心配はないものですね。
バガボンドを読んでいるうちに
吉川英治の宮本武蔵を読みたくなってきたのです。
そこでバガボンドを読み終わる前に
吉川英治の宮本武蔵を文庫本で買っておこうと思った訳なんですね。

行きつけの本屋さんに言って探してみるとありましたですね、吉川英治、宮本武蔵。
１巻、２巻、３巻、４巻、５巻、・・８巻、あれ？６巻と７巻がない！
店員さんに聞いてみたら
「在庫がありません、取り寄せますか？」
と言われましたが急ぐ旅じゃないし今ある６冊だけ購入することにしました。
６冊で４０００円弱でした。
この間バガボンドを古本で買ったときも４０００円でしたね。
やっぱ宮本武蔵は４０００円するんだなあ、と思いました。
(いろいろ間違っている！)

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７月２２日(木)
滅多に見ることの無い二階の廊下の本棚に
武士道ジェネレーションという文庫本がありました。
むかし買ってきて読んだあと自分でそこに置いたものですが
本の存在すらもすっかり忘れていたんですね。
何気なしに手に取って二三ページ読んでみたらこれが面白いのです。

一度読んだはずなのにほとんど覚えていなくて
読めば読むほど本の中の世界に引き込まれていってとにかく面白いのです。
一度読んだはずの小説を初めて出会ったかのように楽しめるなんて
記憶力の残念な人の数少ない特権ですね。
他にもいやなことがあっても長く覚えていられないとかいろいろ特権があります。

小説は甲本早苗と磯山香織という二人の剣道少女の成長譚です。
二人の長い独白がかわりばんこに一つ一つの章になっていく形式です。
剣道をこよなく愛し宮本武蔵を敬愛する剛の磯山香織と
剣道の持つ和の美しさに着目している柔の甲本早苗がお互いを認め合って
成長していくといった話なんですね。

この武士道ジェネレーションを数日で読み終えた私は
彼女たちの高校時代を描いた前三作、
武士道シックスティーン、武士道セブンティーン、武士道エイティーン
も読みたくなったのです。
この三部作も昔我が家にあったはずです。

ところが家中を探しても見つからず諦めたのでした。
後日本屋さんの棚にこれを見つけてめでたく
武士道シックスティーン、セブンティーン、エイティーンを手に入れました。
これがまた面白くてさらに数日をかけて一気に読んでしまったのでした。
（数日をかけるのは「一気に」とは言わないのでは？）
全作を読み終える頃にはこの物語との別れがさみしく感じるほどなのでした。

ところで武士道シックスティーンのはじめの方に早苗が
宮本武蔵ものばかり読んでいる香織に
「私もバガボンド三巻まで読んだことあるよ、友達の家で」
と言うシーンがあります。
香織が（全巻読めよ、買って）と心中で毒づくところです。
　

私はこのシーンで急に「バガボンド」が読みたくなりました。
でもバガボンドは凄い大作で全３７巻です。
一冊５５０円としたら２万円ちょっとです。
２万円ですよ、あなた。
また今度機会があったら読んでみたいなあ、
と思ったのも無理ないですよね。

でも僕は北朝霞の駅のそばにブックオフがあるのを思い出しました。
そうだ、僕の味方が駅のそばで僕を待っている、と気づいて
昔よく行ったブックオフに行ってみたのです。
有りました、バガボンド全３７巻４０００円。
これを両腕に抱えて喜び勇んで帰宅したのでした。
マンガは予想上に楽しくて今一週間くらいかけて一気に読んでいます。
一気？

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塩味クリニック2015/09/09

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