塩味クリニック2015/09/09

２月の日記

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２月１６日（木）
まだまだ寒い日が続いています。

新型コロナは徐々に落ち着きを見せていますが
いままでだって流行が落ち着いては
再燃するのを繰り返してきましたからまた少ししたら
また流行の波が押し寄せるのだろうと思います。
そうして世の中がウイズコロナになってゆくのだと思います。

いっぽう心配していたインフルエンザの流行は
小流行が散発してはいるものの
大流行にはならないで済んでいるようです。
２０２０年以来の新型コロナの影響でみんなの衛生意識が
高まったためか三年間はほとんどインフルエンザが流行しませんでした。
その傾向が今年もまだ続いているように感じます。

新型コロナは徐々に収まりつつあるに至って
段階的に行動制限が緩和されつつあります。
５月８日（連休明け！）から新型コロナを５類相当にする話に伴って
「コロナ感染症2019」に名称変更するとの話も飛び出していて
それはちょっとあざとい感じもします。

テレビで天才画家佐伯祐三の展覧会が
東京ステーションギャラリーにて４月２日まで
やっていると聞きましたので早速行ってみることにしました。
１０時半ころ美術館に到着するとすでに大勢の客が押し寄せていました。
入場口に列ができていないのが不思議なくらいです。
密ですね。
皆さんマスクしていましたから大丈夫です。

当日券の切符を買ってもぎりを通ります。
エレベーターで三階に行くとそこはもう会場です。
会場には佐伯祐三の絵がいっぱいに掛けてあって、それはもう圧巻です。
あんなにいちどに沢山の佐伯祐三の絵を見たのは初めてです。
パリの風景画やレストランの絵、建物の壁の絵や
広告にまみれた壁の絵などが見る者の心を捉えます。
まさに佐伯祐三の世界が広がっています。

佐伯はパリで画家としての佐伯祐三の独自の世界を築いてなお
さらに新たな自分の画風を切り開いていった貪欲な天才でもあります。
画家としての活動末期の郵便夫の絵などは見る者を捉えて放しません。
芸術とはこういうものを言うのでしょう。
　　
こんな感じの絵です。皆さんも見たことありますよね。
この絵の絵はがきを買って帰ってきました。

惜しむらくは若くして健康を害して彼に与えられた時間は長くはありませんでした。
一度肺結核で体調を崩して日本に戻ったのですが
再度渡仏して命を削って創作活動に没頭して
病魔の進行を早めてしまって結核と精神の病で
３０歳の若さで夭折しました。
本当に残念なことです。
老成した彼の絵を見たかったと思います。


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